2012年4月13日から15日まで、ソウルのCOEXコンベンションセンター にて、第30回 大韓美容形成外科 学会 国 際 学 術大 会 (2012 International Meeting of the Korean Society for Aesthetic Plastic Surgery [30th])が開催されました。
この学会 は、大韓美容形成外科学会 と大韓形成外科医会 が毎 年春に共同で主催する、 韓国国 内 で最も大規模な美容整形手術関 連の公式学 術大会 であり、 秋に開催される大韓形成外科学会 と並び、形成外科分野において権 威と伝 統を誇る学会 の一つです。
プラデン整形外科のソク ・ ユン院長 は、この国 際学 術大会 にパネリストとして参 加し、 「美容的顎矯正手術における垂直的問題 (Aesthetic Orthognathic Surgery – Vertical Problem)」 というテー マでパネル発 表を行いました。
このセッションでは、顎矯正手術を美容目的で応 用するための概 念や手法について、前後的問題 ・ 非 対称 の問題 ・ 垂直的問題 の3つの観 点から、 この分野で積極的に活動している3名の演者が招かれ、それぞれの視点から発 表を行いました。 ソク院長はその中でも「垂直的問題 」に関 する発 表を担当 しました。
顎骨の垂直的問題によって顔が長く見える症状 は、上顎が長い場合 と下顎が長い場合 の大きく2つに分けられます。
上顎が長い場合には、中顔面部が間延びして見えるとともに、 上唇の下から歯 が多く露出し、唇を自然に閉じにくく、 笑った際に歯 茎 (ガミー スマイル)が目立つなどの症状 が伴うことが多く見られます。
このような場合には、「Le Fort I型骨切り術 」を通じて上顎の長さを短縮し、 上唇下から歯 の露出量を適切な範囲 に調整することで、 上顎の長さに起因する問題を改善できます。
上顎の長さを短縮すると、下顎は顎関 節を中心に回転 し、前上方に位置が 変 化する ため、 結果的に上顎と下顎の両 方を移動させる両 顎手術 が必要になります。
一方、下顎が長い場合には、サンドイッチ骨切り術 などを用いて前顎の長さを短縮し、変 化した前顎の傾斜に合わせて、側方の傾斜も調整する手術が行われます。 この手術法は、顔を小さく見せるために行われるVライン手術 と似てはいますが、 一般的なVライン手術がエラの広 がりを削る目的で行われるのに対 し、 「面長 顔」の場合は逆に急な顎のラインの傾斜をなだらかにする 必要があるため、 エラの部分を大きく削るのではなく、前方に向かって長めにカットする 方法で行われます。
ソク・ ユン院長は今回の発 表を通じて、顔の長さを縮めるべき場合や、反 対 に延ばす必要がある 状 況に 応 じて、 どのようなコンセプトで、どのような術式を選 択 すべきか について解説 し、参 加した形成外科医 たちと深い議論を交わしました。